4月3日 歩き遍路〜20日目〜
夜中の3時に雨音で目が覚めました。結構な大雨で水が流れ込んでくるギリギリで気づき、テントを移動させることが出来ました。万事休すでした。その後少し眠り、7時に遍路小屋を出発しました。有難うございました。
小雨が降ったり止んだりです。本日目指す40番の観自在寺までは約22km。松尾峠を越えていきます。
さようなら宿毛市。町中を歩きましたが意外に栄えており、皆さん気持ちよく挨拶を返して下さり良い町だと思いました。
おはようございます。猪と鹿除けの柵が頑丈なものでした。
松尾峠までは緩やかな遍路道が続きます。雨がほぼ上がりました。曇りではありますが気持ちが良いです。
牛はいませんでしたが心が和みます。
峠道にさしかかります。所々にこのような可愛らしい看板が地元の中学生によって提供されています。
みかん畑が広がっていました。さすが愛媛です。
さていよいよ登り坂です。坂の疲れが心地よく感じます。アスファルトより断然足への負担は軽いです。
とは言いながらも結構な勾配の登り坂です。ハーハー言いながら汗もかきながら登ります。ジメジメしています。
所々にあと何メートルの表示が出てきます。これを頼りに踏ん張ります。
到着です。軽く達成感があります。周りには茶屋跡やトイレ、大師堂跡があります。
大師堂跡です。現在は封鎖されています。
伊予と土佐をつなぐ重要な峠道だったようです。
ここからはどんどん下っていきます。足が痛かった時の下が嘘のように足が出来たことに感動を覚えます。
たまに新キャラ的な表示が現れます。なーし君。多分カワウソです。
なんだか曇りが多く綺麗な桜の写真が撮れません。残念です。
松尾峠を越え愛媛県に入りました!残すは愛媛と香川です。
手も真っ黒です。顔も真っ黒です。若干眼鏡の跡がありますが…笑。
なんだかオシャレな標識になりました。土地土地によって様々なんでしょう。英語表記までされています。
桜の花びらの絨毯です。
河川敷を通り観自在寺がある町を目指します。そして途中で雨が降り始めました。雨装備に予めしていたのでそのまま進みます。
40番観自在寺
雨の中なんとか写真を撮りました。参拝を終え、休憩所で一休みしていると、ドフラミンゴがつけていたサングラスをしたジャージ姿の年配の方が話しかけてこられました。なんでも12年間歩き遍路をしながら山にこもり修行を積まれたようで、右手に特別な力を授かってどんな痛みでも治せるそうです。足は痛くないですと強く返しました笑。師匠からもらった金の札をあげるわと一応いただきました。その後も黙々と話してこられるので受け流し、最後に神の塩と呼ばれる透明な袋に入った白いモノを渡されそうになったのですがヤバイと思い、いりません!と断りその場を後にしました。あの人は一体何者でしょう…。高い確率で不審者であったと思います。
その後、とてつもない豪雨に襲われました。一瞬でびしょびしょになり、思わずLAWSONで傘を購入。歩ける状態ではありませんでしたがなんとか歩きます。10kmほど雨に打たれました。この前の経験を活かし心を鎮めます。
宿泊地である内海村に近づいた時に雨がやっと小降りになりました。
養殖網がたくさん海に浮かべられています。聞くところによると真珠の養殖だそうです。
地図を見ると結構歩いてきたことを実感します。
また雨が強くなってきた所で宿付近に到着。電話をすると、カラオケ喫茶のとこにいて下さいとのことでした。しばらくして女将さんが到着。裏に案内されました。今日お世話になる宿は「柏坂」さんです。一泊二食で4000円。朝は塩おむすびを夕食時に3ついただけます。
夕食です。カレー率が高いです。お腹も減ってるし好物なので普通に嬉しいです。八十八庵の奥さんが作る絶品カレーが食べたいです。
その後はお遍路さん同士で話に花が咲いたり、ご主人が骨董品マニアでたまたまあった日本刀や火縄銃の現物を見て触らせていただきました。本物は念がこもっているといいますか、何か異彩を放っていました。なんでも鑑定団への出演もされたそうです。貴重なお話を有難うございました。
なんだか今日は疲れました。よく眠れそうです。テレビがないので錦織くんの試合が見れないのが残念です。おやすみなさい。