4月11日 歩き遍路〜28日目〜
本日も良く眠ることが出来ました。お寺の朝のお勤めに参加することが通夜堂利用の条件なので6時から本堂にて参加します。
お経を約20分間くらい詠まれた後に住職様の有難い説法が40分間ありました。昨年奥さんを亡くされたそうで、野宿で歩き遍路をされているそうです。ほとんど奥さんへの感謝の気持を述べておられました。朝から思わず涙してしまいました。住職様の奥さんへの愛情を感じました。本当の幸せは目の前にあって、立ち止まらないとそれに気付けないのかもしれません。有難うございました。
国分寺がある町までどんどん下って行きます。
ジュース補充していたおねえさんにコーヒーのお接待を頂きました。素敵な笑顔とコーヒーを有難うございます。
59番国分寺
これから約27km先の難所である横峰寺を目指します。そして下山しないと寝床がないのでその後9km先まで足を運びます。本日は山道を含む約42kmの大移動です。
西条市に入りました。
臼井御来迎と呼ばれる場所です。テントなしの野宿にはもってこいの場所だと思います。
このような町をどんどん山に向かっていきます。
あの辺りでしょうか。山が連なっています。晴れて本当に良かったです。
福美食堂さんで食べました。お会計の時にお茶のお接待を頂きました。従業員さん全員がお客さんを大切にしている感じがすごく出ていました。地域に愛されるお店とはこのようなお店なんだろうなと大変勉強になりました。ご馳走様でした。
晴れた日の桜は色づき生き生きしています。
どんどん山に近づいていきます。じわじわと坂道を登り標高を上げていきます。
迫力のある滝もありました。
標高300mまで登ってくると登山口があります。その横の水飲み場でまさかのペットボトルフタを溝に落とすアクシデント。すだち館という民宿の女将さんにもらった水のペットボトルだったのでずっと使っていたのですが…とりあえずフタなしでいきます。ここの水は美味しいです。
いよいよ遍路道です。2.2kmで標高を450mほど上げていきます。
勾配も急で足場も悪いです。
小さなお地蔵さんがありました。
この様にロープを辿らないと急な場所もあります。
久しぶりの励ましです。階段と坂の融合はやはりキツイです。どんどん登ります。
途中特殊な器材で道を整備している方がいらっしゃいました。8年間遍路道を整備されているそうです。この様な方のお陰で歩き遍路が出来ているのです。本当に有難いです。
もう少しです。まさに遍路道という道のりです。30km以上歩いてからの登りは足に堪えます。
山門が輝いて見えました。
60番横峰寺
ここで福美食堂さんで頂いたお茶の登場です。喉もカラカラなので一気に飲み干します。ここでÉvianのフタがあり、これが持っていたペットボトルにぴったり!すだち館ペットボトル復活です。そして横峰寺さんのトイレで頂いた水はめちゃくちゃ美味いです。
さっそく下山します。約9km程下らなければなりません。足が痛いです。
上の方まで登ってきたことを実感します。
急な下りとアップダウンの始まりです。
夕日が綺麗です。早くしないとヤバイです。
下りが続きます。足裏と膝が悲鳴をあげます。
壮大な景色に見とれてしまいました。実物は相当凄いです。
この後、なんとか歩道に出て真っ暗になりました。ヘッドライトで道を照らしながらなんとか石鎚山サービスエリアに到着。迷いながらだったので20時を回っていました。
ラーメン定食970円。ごく普通の味ですがめちゃくちゃ美味く感じます。ご馳走様でした。
夜景が綺麗です。
この後、少し上にある椿の湯で温泉に入り、小松オアシスでテントを張って野宿です。
本日は頑張りすぎました。ただ、朝のお勤めに出たこと、そこで感じたことはとても良い経験になりました。寒いですが、着込んで寝袋でミイラと化します。
幸せは、すぐ目の前にあります。
おやすみなさい。