3月22日 歩き遍路〜8日目〜
今日は外の物音と寒さで目が覚めました。やはり道路沿いはうるさくてあまり眠れません。
昨日の宿です。辺川駅の近くにある商店横でお世話になりました。
周辺を綺麗にしていざ出発です。本日は24番の途中のいけるところまで進み、その辺りで宿を探そうと思います。左足はどうか…とりあえず朝一は全体がバキバキ状態なので徐々にならしていきます。
温度はマイナス1℃!そりゃあ寒いはずです。
30分ほど歩いて左足は…全然ましだ!ここ4日で一番調子がいい!祈りが届いたのか!とりあえず様子を見ます。5時間あたりから痛みが来るかもしれないので油断は禁物です。
海が見えてきました。
と、そこに飛び込んできたのはなんと小鹿!遠くでなんか泳いでるなと思ったら小鹿でした。恐らく誤って転落したと思われます。
さぁ小鹿を探しましょう笑
至る所にここは海抜何メートルという表示がされています。
あと55km…まだまだ果てしないです。しかし、左足はすこぶる調子いいです。とても気持ちがいいです。
大きめの休憩所があったのでトイレついでに寄ってみます。
なんとオロナミンCのお接待が!あっという間に飲み干しました。久しぶりの炭酸、最高でした。有難うございました。
ほぼ海を見ています。
温泉…入りたい…人生の中で今一番湯船に浸かりたい…そういう気持ちでした。
道沿いにオシャレで立地最高のサーフショップがあったので写真に収めました。サーフィンいいなぁ。
サーファーだ!
快晴で暖かく風も強いので最高のサーフィン日和のせいかたくさんサーファーがいました。
宍喰海岸の道の駅の産直市場で購入。シメザバとアジのお寿司は美味でした。カステラパンは微妙でした。
お昼も今日は無理せずゆっくりとすませ歩き出します。国道55号線はほぼ海岸線となります。身体が塩っぽくなります。そして左足は、、、疲れはあるものの痛んでいた部分は大丈夫!足が痛くないと回りの景色も色づいて見えます。
高知県、入りました!
少しの区間だけ国道をそれ港町経由を歩きます。至る所に緊急避難場所が設けられています。
みりん?が干されてました。
東洋町の穏やかな小さな港町です。
港猫。
路地裏。
港町を抜けると約2キロほど歩道もない危なく特に歩く場所がせまい国道55が続きます。また今日はトンネルをたくさんくぐりました。
震災への注意喚起が本当に至る所にあります。
自販機群で休憩したところのタバコの自販機。過激な発言です。
あと35km。大分近づきました。
本日は大事をとり、約30km歩いたところでストップしました。両足に疲労による痛みはあるものの左足の悲痛な痛みはほぼなくなりました。本当に喜ばしいこてでした。
そして本日のお宿です。
東洋大師さんです。通夜堂を無料でお貸し頂きました。そしてシャワーも洗濯機も乾燥機までもお貸しいただきました!(ただし18時までです)本当に有難いです。
清潔感もあり居心地が良さそうです。
決まりごともあります。
なんと昨日は弘法大師様の命日でした!!!
今晩は近くのスーパーでした。お弁当やおにぎり、お惣菜が売り切れてたので、カップ麺と魚肉ソーセージを店先でいただきました。大学生以来な感じの店外野外食で懐かしくなりました。
本日は一人です。ゆっくり休めそうです。やはり、静かなことは幸せなことです。明日は24番の室戸岬までひた歩きます!明日も左足が調子よくありますように!
3月21日 歩き遍路〜7日目〜
旅にでてはじめてゆっくりと眠ることが出来ました。熟睡は出来ませんでしたが、朝の爽快感が違いました。やはり誰かと一緒だと色々な気を使ってしまうからでしょう。
次の23番薬王寺まで約22キロ、徒歩だと約5時間半です。いざ出発です。左足の痛みは朝一は大分マシになりました。
田舎道を少し登ったり下ったりの繰り返しです。
室戸方面を目指します。ここから約90kmくらいはあるでしょう。
お遍路で初めてのトンネルです。空気が悪いのと車の音がうるさいです。
海が綺麗なのでしょうか。美波町、良い響きです。
約7km地点から例の左足が悲鳴をあげはじめます。坂を下るたびに痛みが蓄積され、痛々しい歩き方になります。
海が見えました!久しぶりの海です。
美しい景色で左足の痛みも少しだけ和らぎます。
やたらカニ横断注意の看板が目立ちます。カニがたくさんいるんでしょう。
港町を少しだけ通ったのですが至る所でこのシールを発見しました。震災対策の意識の高さが伺えます。
奥様方が奥でワカメをたくさん拾ってました。
きました。山道です。
海だー!
急な坂道を登ったり下ったりで足が限界を迎え頂上の東屋で一休みです。
そこで色々調べたのですが、恐らくシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)みたいです。筋力が整ってないまま過労の運動を続けると発症するようです。ザックが13kgほどあるのでそれがいつもの体重に加わりどんどん負担がかかり、野宿等の善根宿でお風呂もままならなかった為、筋肉のコリを十分ほぐせてなかったのも原因だと考えられます。お風呂に浸かることって本当に大切ですね。またひとつ実感することで学ぶことが出来ました。
そうも言ってられないので、軽くマッサージをし出発です。遊歩道に出てしばらくすると素晴らしい景色が目に飛び込んできました。
エメラルドグリーンです。これが美波町の力でした。
足の痛みも何故かましになってきたのでこの隙にどんどん進みます。
風情があります。癒されます。
恋人岬。左右の絵のタッチが全然違います。
なんと美波町はウミガメの聖地でした!産卵の為にこの砂浜にあがってくるようです。だからこんなに海が美しいのかと感心しました。
町に出ました。
辛い時ほど笑顔で挨拶を心がけていると、奥様からバナナ3本を頂きました。お接待に感謝です。有難うございます。
なんだかんだでへろへろになりながら23番に到着しました。
23番薬王寺
町に隣接するお寺で、休日ということもあり、参拝客もバスツアーお遍路さんもたくさんいらっしゃいました。
お腹が空いたので近くにあったセルフのうどん屋さんへ。
かけうどんのみしかメニューがなくかけうどん大と生卵で390円でした。お腹は満たされました。
次のお寺まで76km…とりあえず進むしかありませんので進みます。この時点で15時を回っていました。宿はどこかで野宿なのでいけるとこまでいきます。
有名な心霊スポットの日和佐トンネルです。高知側出口の進行方向左側に電話ボックスがあり、そこが危ないそうです。そこは足の痛みを忘れ懸命に駆け抜けました。笑
どんどん日は暗くなり、一向に野宿場所が見つかりません。
青友会から頂いた最強のヘッドライトの出番です。本当に助かります。その節は有難うございました。
あたりは真っ暗になり、焦りに焦ってやっとの思いでお遍路さん東屋に到着。薬王寺から約12kmの地点で19時を過ぎていました。
とりあえずテントを張り、コンビニのパンとおにぎりとバナナ3本と八朔を食べてそそくさと寝袋に入りました。山なので冷えます。ホッカイロも寝袋の足元に投入です。しかし自販群のすぐ横にテントなのでよく車がとまったり、道路に面しているので騒音で良く寝付けません。
とりあえず必死で寝ます。左足よ。奇跡の復活を遂げてくれ。そう祈りながら夜は更けていきました。
3月20日 歩き遍路〜6日目〜
本日は6時に出発しました!本日お世話になる善根宿さんが15時までに来て欲しいとのことだったので早めの出発になりました。
鶴林寺への山道です。
近くのサークルケーで朝ご飯をすませいざ出発。ここから約4キロほど山道を登っていきます。左足は…早くも痛いです。若干の危機感を覚えるくらい痛いです。
振り返ると素敵な景色です。
かやぶき遍路小屋です。
珍しい階段です。意外に登りやすいです。
なるほどー。
足が痛いので合掌して祈りを捧げました。
とにかくどんどん上がっていきます。結構しんどいです。
大分上まで登りました。絶景です。
非常に疲れます。焼山寺を彷彿とさせます。
なんとか登りきり、20番札所の鶴林寺へ到着。
20番鶴林寺
太龍寺へ向かいます。
ひたすら下ります。足がどんどん悲鳴をあげます。
花や虫、大切にします。
ワンちゃんも朝日が気持ちよさそうです。
長く高い橋にきました。
足が痛いのでどんどん追い抜かされます。ご高齢の方が多いですが皆さん本当に元気でいらっしゃいます。
ここでキャンプしたいくらいです。
いよいよ登りです。足の痛さ的に登りが一番楽なので助かりました。
しかしなかなかしんどいです。100mが遠く感じます。
一丁って109mらしいです!
最後の登り坂。ここがまたきついです。
21番太龍寺
到着しました。ばてました。風も大分強くそのせいでロープウェイが止まっているそうでした。こちらのお寺も凛とした雰囲気がありました。山の上のお寺はそうなのかもしれません。
リミット15時なので早めに出発します。そして足に負担がかかる下り坂…足を引きずり歩いていると、お遍路さんが声をかけて下さいました。時間に余裕があるので気が紛れるようにゆっくり一緒に歩いて下さりました。
お遍路さん休憩所。
逆打ち用のシール。初めてみました。
励みになります。
一緒に歩いて下さった平川さん。
色々な話をしました。64歳で退職し、千葉からこちらに来てるそうです。ウォーキングが趣味で、このお遍路も城巡りもかねて各地の観光も行いながらやっているそうです。色んな形のお遍路があります。
竹林です。
やっとなだらかな道になりました。
話をしていると気も紛れ、あっという間に22番札所平等寺につきました。平川さん、有難うございました。
22番平等寺
お賽銭が道に置かれていました。
14時半くらいに本日の善根宿の喜久屋金物店さんに到着しました。ここで宿泊するお遍路さんはお店の軽作業を手伝うと無料で宿を提供して下さいます。私はお店の掃除を主に45分ほどお手伝いしました。
本日の宿です。
色々なきまりもあります。
部屋は広く、布団も流しも冷蔵庫もあります。外には洗濯機もあります。トイレとシャワーもあります。シャワーは5分100円でお湯が出る仕組みです。今日は私1人だったのでゆっくりできました。この旅で初めて1人で寝れる空間が持てた日でした。本当にお世話になりました。有難うございます。
本日のご飯は近くにあった中華料理屋さんのスタミナラーメン定食790円。ボリュームは満点でした。
3日ぶりにシャワーを浴びました。毎日お風呂に入れることは幸せです。明日は23番です。足の状態が気になりますが、ストレッチして寝ます。今日も生きていることに感謝です。
3月19日 歩き遍路〜5日目〜
本日は足が結構な筋肉痛での出発となりました。17番井戸寺から18番恩山寺まで約20kmの距離です。朝一でルークが宿泊した善根宿の栄タクシーに電話すると繋がりました。ルークは無事でした。本当によかった!
約5時間の歩きです。
セブンで思わずコーヒーを購入。朝一至福の一杯でした。
雨が上がって本当に良かったです。
うどん食べたい…。
いのたに行きたい…。
眉山へ続くロープウェイ。
阿波踊り会館。
多分奥の方が徳島駅。
東大行きたい…。
市街地を横断したのが朝だったので徳島ラーメンにはありつけませんでしたが景色は楽しめました!
そしてどんどん進んでいるとなんと徳島に住んでいる後輩の麻衣子から炊き込み御飯おにぎりと漬物とバナナのお接待が!瑛心くんも大きくなってました。遍路道の近くがお家でした。本当にありがとう!
麻衣子と瑛心くん。
どんどん進んでいきます。
足が痛すぎてサロンパスを購入。
すれ違った老夫婦。2人で道のゴミを拾って歩いていました。ポイ捨てはダメです!
そんなこんなで恩山寺山門に到着!しかしそこから山道を登ります。
20km歩いてきているので最後の坂は堪えます。
18番恩山寺
足の痛みもピークに達しつつありましたが次のお寺へ。約4km先の立江寺です。
牛がいました。
果たして出会えるのか。
竹林道。
弦巻坂。
好きなあぜ道。
黒猫。
やっと奥に立江寺が見えました。
19番立江寺
朝一は20番の鶴林寺までいくと意気込んでいましたが、まだ足は出来ておらず、ここから10km先のかつうら道の駅を目指すことにしました。
遠い…。
ここからは左足のくるぶしあたりの脛が痛み出し、歩くのも相当しんどい状況になっていきます。しかし、こんな時でも笑顔で挨拶だ!と思い道行く人々に挨拶をしていきました。
すると1人のおねえさんが声をかけて下さり、コーヒーとお菓子と八朔とお水をお接待して下さいました。笑顔が素敵なお母さんでした!
栗岡さん、本当にありがとうございました。
その後、嘘みたいに元気が出ました!やはり人と人との繋がりは人を強くします。
バラエテイ豊かな無人販売。
ところが間もなくして左足が悲鳴をあげ始めました。歩くのが辛いです。
辛いけどなんか気になります。
これは何だろう。
とにかく足を引きずるようにして歩きます。ここまでくると何故か独り言を自然に発するようになります。100m歩くのも一苦労。これも修行の内です。
そしてなんとか道の駅に到着!足ももう動かずとりあえず今夜の宿確保!
道の駅かつうらの東屋
中には毛布や敷布団がありました!
話しかけてくれた逆内のお遍路さん。少しでしたが豆知識を教えていただきました。
有難いです!しかし道沿いでうるさいのと風が強くとても寒い…とりあえず道の駅の方に今晩の断りを入れにいくとさらに良い場所を提供いただきました!本当に有難いです!
本日の寝床。
本日の夕食。近くのサンクスにて購入。
ご飯を食べていると、ご夫婦とワンちゃんに話しかけられました。昨日のワン君ではないです笑。
かわいい。
隣でテントを張ることになり、少しだけお邪魔してお話しをしました。アルピニストでヒマラヤにも何度も登っているそうです。そして熊に今年3回遭遇したらしいです!でも熊は非常に臆病なので音を出せば勝手に逃げるそうです!その他山に関する色々なお話しを聞かせていただきました。有難うございました。
なんだかんだで初めてテントで寝ます。今日もいい出会いがありました。足はかなり腫れていたいですがサロンパスを信じます!
3月18日 歩き遍路〜4日目〜
朝ごはんも母の味ですごく美味しくご飯を山盛りおかわりしてしまいました。写真は不甲斐ながら撮り忘れです。ごちそうさまでした。
本日は朝からルークの明日明後日で徳島市内の宿を予約しました!恐らく徳島で友達と会うのでしょう。本日の宿も教えいざ出発!
すでに何かの桜が咲いていました。
公道から山道に入り15分くらいしたころに、お水を忘れたことに気がつきました。取りに帰るのが億劫だったので前に進んでいると、遠くから声がしました。
すだち館の近所のおじさんです。
なんと山道をかけあがりお茶を持ってきてくださいました。笑顔が素敵なおじさんは少し先の本格登山道まで見送って下さいました。温かい気持ちが溢れました。ありがとうございます。
13番札所大日寺まではほぼ下り坂で途中から公道をひたすら進みます。
山あいを進みます。こんな景色だらけで心が洗われます。
軽快に下っていきます。
風情ある橋です。
マイナスイオンがすごいです。
水もとても澄んでいます。
すだち館から大日寺までは約18kmの道のりです。
約13km地点くらいから、昨日で痛めた足が悲鳴をあげ始めました。
とにかく脛と太ももが痛く前に進むのがやっとのような感じになっていきます。
休憩所発見!
コーヒーのお接待と。
みかんのお接待がありました。
ついでにお昼ご飯です。
すだち館でいただいたお弁当には大きいおにぎりが2つ入っていました。シャケと梅干し、最高の組み合わせです。これを食べて疲れが一気に吹き飛びました。
挨拶をしたらおじさんにいただきました。有難いです。
足の痛みにも慣れてきたころに大日寺へ到着。
13番大日寺
ここからはトントン拍子にことが運びますが、雨が結構な勢いで降ってきました。
14番常楽寺
15番国分寺
しかしやはり足は痛いです。雨も強さを増して、自虐の時間が始まります。イライラも増してきます。顔をあげたり下を向いたりするので道を間違えたりしましたがなんとか16番に到着。
16番観音寺
ここから無心の時間に入ります。ここでハッと気づきます。辛い時こそ笑顔で挨拶だと。疲れていたり忙しかったりすると、普段の何気ないことにもイライラします。歩いていると特になります。それではダメなのです。人の気持ちを変えるのはイライラや威圧的な態度ではない。笑顔なのです。辛い時こそ笑顔だと悟りました。そうすると不思議と足も楽になりました。エンペラータイム突入です。
17番井戸寺
到着して気が抜けたのか、足がほとんど動かなくなりました。なんとか参拝をすませましたが、雨も酷くなりルークと話していた宿に戻れそうになく、井戸寺通夜堂(無料)で泊まらせていただくことになりました。写真を撮るのを忘れましたが、寺の写真の左上の本堂の右側に少し見えている建物です。2畳半一間で先に台湾の方がいました。
名前はワンさん。25歳で自転車で日本を一周しているそうです。独学で学んだ日本語は非常に上手くヒアリングに関しては申し分なかったです。絵が趣味だそうで一ついただきました。
…ハワイの山だそうです。
非常に味があります。ありがとうございます。
将来の夢や希望、色んな話をしました。
ルークは無事辿り着けただろうか…善根宿に電話しても誰も出ません。モヤモヤしながら床につきました。
3月17日 歩き遍路〜3日目〜
今日は最初の難関である12番札所焼山寺を目指します。ルークと同じ宿を予約していざ出発。
藤井寺までの道中
やく40分程で11番札所藤井寺へ到着。山の麓にひっそりと佇む寺で神秘的な雰囲気でした。
11番藤井寺
参拝をすませいざ焼山寺へ続く山道へ。
山道入り口。
入り口看板。
山道序盤。
遠くに見える滝。
その通りかもしれません。
山道途中からの街並み。
しかし徐々に足取りは重くなります。身体が起きていないせいかしんどさはつのります。
こういうお言葉は励みになります。
水飲み場もあり、とても美味しいです。
塩分補給はこれ!
道も徐々に険しくなります。
長戸庵。
一つ目の休憩ポイントです。藤井寺から3.2km地点にある長戸庵に着きました。2名ほど休憩されており、昨日の鴨の湯に泊まられていた方もいらっしゃいました。
眺めも良くなります。
登りも険しくなります。
この後ろ姿のお遍路さんはなんと72歳!喜熊さんはパワフルに私より軽い足取りで登っていかれます。夏は鮭を釣ったり登山をしに北海道にキャンピングカーで行かれるそうです。そして色々な話をして下さり、人生のアドバイスも頂きました。前に進む勇気も頂きました。
道も細くなります 。
転がされます。
建物が見えてきました。
柳水庵。
二つ目の休憩ポイントです。6.6kmの柳水庵に到着。給水とトイレとおにぎりとカロリーメイトを済ませます。やっと半分です。
喜熊さんの後を懸命に追います。
無心になりながら登っていきます。足や疲れのピークに達します。
お大師様の姿が見えました。
8.8km地点の浄蓮庵に到着です。水とカロリーメイトを補給します。ここには左右内の一本杉という大きな杉があります。6.7人の歩き遍路さんが休憩されていました。喜熊さんはすべてのお遍路さんに話しかけコミュニケーションをとっていました。すごいです。
左右内の一本杉。
と私。
ここからはどんどん下っていきます。今までも登ったり下ったりでしたが、それ以上に下ります。
絶景です。
疲れも吹き飛びかけます。
水も綺麗です。
梅畑を通ります。
気持ちいい道なりも束の間、最後のころがしです。
ここまでくると道が手を使わないと登れない岩だったり足場が滑ったり疲れで足が上がらず登れなかったりします。でも不思議と足は前に進めるようになります。
あと11丁!
こういう看板がいくつもあります。有難いです。
この頃は無心になり、本当に一歩一歩を大事に噛みしめるように歩きます。喜熊さんが言っていました。「一歩一歩、ゆっくり前に進めばいいんじゃ。」それを思い出しなから前に進みます。
ついに見えました!
標高も相当高そうです。
寺までの舗装路が約700m程あり、ついに到着しました!12.9kmの道のりで6時間かかりました。
12番焼山寺
足が棒になりながら、これまでの道を思い出しながら、丁寧に参拝を行いました。
境内で魅力的なものを発見しました。
もちろん食べました。
うどんの汁が五臓六腑に染みわたりました。汗で冷えた身体も温まりました。有難い一杯でした。
足もボロボロなのでこれから3.5km先の民宿を目指します。
下山道。
集落が見えました。
ずっと下り坂でした。疲れた足にこの下り坂は本当に堪えました。日焼けした顔面も火照り熱っぽくなったりでまだ着かないのかというイライラが募りました。足も限界というところで本日の宿を発見!
民宿すだち館です。
到着してすぐ干し柿と温かいコーヒーを頂きました。染み渡ります。こちらは一泊4000円で近くの温泉に連れて行ってくれ、洗濯機と乾燥機完備で夕食と朝食付き、さらにお昼のおむすびまで提供して下さいます。
車で15分の神山温泉。
至福の時でした。最高のお接待です。この時、連れて行ってくださった方が近所のすだち農家さんですごくユニークでいい方でした。神山のすだちは日本一らしいです。この方から私の店で使うすだちは仕入れようと思いました。
至福の夕食です。
もうカレーが美味しすぎて二杯食べました。その頃丁度ルークも到着。焼山寺山道に8時間かかったそうですが良く頑張りました。この3日間でルークとの友情も芽生えました。
今日はとても濃ゆく色々な意味で忘れられない日になりました。生きていることに感謝しながら死んだように眠ります。
そして、2年教えた家庭教師の生徒は無事、志望校に合格出来ました。これはお大師さんのおかげではなく彼の頑張りです。本当によかった!!!
3月16日 歩き遍路〜2日目〜
2日目は4番札所からのスタートでした。朝一張り切りすぎて善根宿に杖を忘れるという不測の事態に…20分ほどロスしました。何はともあれ出発前に頂いたカロリーメイトを歩きながら食べてます。
午前の部で4〜9番札所を打ち終わりました。
4番大日寺
5番地蔵寺
6番安楽寺
7番十楽寺
8番熊谷寺
9番法輪寺
7番の十楽寺で出会ったバス団体さんの中のご高齢のお遍路さんから1000円のお接待を頂きました。昔、良く歩いて回ってたので頑張って欲しいとのことでした。感謝です。
お昼は9番法輪寺近くのお食事処へ。きつねうどん大550円を頼みました。
きつねうどん大
きつね半切れと鳴門金時のお接待がありました。この鳴門金時は生涯ナンバー1の味でした。お店の方も気さくで素晴らしい方でした。
9番法輪寺前のお食事処
午後の部は10番札所を打ちました。
10番切幡寺
こちらの石段は333段ありましたが、金毘羅さんに比べればへっちゃらでしたが、やはり足は重くなりました。
その後、今晩の宿の鴨の湯さんを目指して鴨の湯さんへ。ここの約10キロの歩きが残り3キロあたりからすごくきつくなりましたがなんとか到着。
鴨の湯
寝床
温泉料金380円で寝床を提供してくださいます。天然温泉も気持ち良く大変流行っていました。これもお大師さんのお陰なんだろうと思いました。
昨日善根宿で一緒だった38歳アメリカ人のルークとも再開し、買い出しに行ったりと仲を深めている中、新たなアメリカ人ピーターが現れました。お風呂に3人で入って語らいましたがその後ピーターが2時間近く風呂に入り続け途中溺れているのではと何回か風呂を見に行きました。アメリカ人はみんな温泉が好きらしいです笑
ちなみに今日の晩御飯は鴨島食堂でした。
〆て690円
今日は、家庭教師の教え子の合格を祈りながらお経を唱えました。明日が合格発表です。
明日はいよいよ最初の関門、焼山寺の山越えです!気合いで乗り切ります!!!
【本日の写真集】
初めての東屋発見
謎の花
猫猫
つくし
とくし丸
偶然の出会い
切幡寺前に荷物預かりのお接待
道脇の休憩所
車一台やっと通れる怖い橋
広大な道のり